私たちが創業した1972年はまだ、コンピューターの歴史の黎明期です。パソコンではなく電子計算機と呼ばれ、業務用冷蔵庫のように大きなシステムが主流の時代でした。当時、インテル8008というCPUが発売され、ようやく数字だけでなく、アルファベットがなんとか扱えるようになった……、というような時代です。間違いなく、国内のシステム会社の中では最古参のグループの内の１社だと思います。それから長らく、目まぐるしく移り変わるコンピューターの歴史に寄り添い、共に歩み、発展の一部を担ってきました。当時、マイコンと呼ばれた業務用機械だったコンピューターは、小型化され個人向けのパソコンになり、Windows95で爆発的に世間に普及します。その後、インターネットやi-modeが普及し、やがて現在はスマートフォンという手のひらに収まる形の高性能モバイルコンピューターへと形を変えてきました。その時々の時代に合わせ、社会に必要とされる技術に実直に向き合ってきたのが、私たちとコンピューターの歴史です。
現在は業務系システムを中心としたシステム開発をメイン事業としています。「業務系」と言われても、ピンとくる人は少ないと思いますが、例えば物流系の会社様で、社内の社員の方々が使われる「在庫管理」や「受発注」といった、日々の業務の管理をしていくシステムがそれにあたります。このように、外から見えないけれど、その事業を根本から支えているシステムが「業務系」と呼ばれています。最近トレンドのAIやDXといった技術に比べ、システム業界ではかなり昔から存在する、ある意味「古くからある技術」とも呼べるかもしれません。その代わり、歴史がある分、技術やノウハウが蓄積されており、経験やエンジニアの本当の実力が試されます。当社は長い歴史の中で培った経験値や実績から、安定した堅実な仕事ぶりをご評価いただき、大手物流業界やメーカーや官公庁など、ミスや間違いが許されない堅実な業務を手掛けられているお客様からも多くお仕事を頂けています。
「人財は宝である」これが私たちの大切にしている想いです。人を育て、大切にしていく風土が根付いています。何を隠そう、当社の社長もエンジニア出身。だから現場の気持ちも一番にわかるし、この仕事の楽しさややりがい、大変さやツラさも一番わかっています。そんな社風だから、未経験から一流のエンジニアに育った先輩も多く、「わからない人」の気持ちを知っている仲間ばかり。「育てよう」という気持ちや「困っている人をほっとかない」そんな雰囲気が自然と根付いて文化となっています。長い歴史の中で、未経験から一流のエンジニアに育てるノウハウも蓄積されており、手厚い研修で誰でもスムーズに現場で活躍できる人材として成長できます。
「見た目の格好良さや派手さより、中身で勝負したい」当社の社長の言葉です。質実剛健。安定堅実。それが業界内で良く言われる弊社の企業イメージです。それは、業務スタイルはもとより、富士通を筆頭株主に持つなど財務基盤の安定性からもそう思われているのかもしれません。しかし、一方で独立系であることによる、自由さもあわせ持っています。「安心・安定」と「自由さ」の両立があるから、社員一人一人が自分を押さえずに意見を言いやすい、風通しの良さがあります。先輩や上司も年次役職関係なく、平等に意見に耳を傾け、受け入れてくれる。そんな技術者が自分らしく働ける社風があるから、自分の頭で考え、自発的に動き、成長している社員ばかりです。
文系出身エンジニアが多く活躍しているのも当社の特徴です。その理由は、上記で説明した通り、文系・未経験でも一人前に育てる手厚い教育・研修プログラムが確立されているのが大きな理由のひとつですが、実は文系や未経験だから「こそ」、活躍している理由があります。当社が多く担当する官公庁や大手製造の現場の方々はシステムには詳しくない人がほとんど、何も知らないところから育った未経験者だからこそ、技術的な話を噛み砕いてわかりやすく説明できる強みになるのです。ゼロからはじめ、一流が多数生まれていくのは、こんな環境があるからなのです。
