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共通のゴールを共有できれば、
立場を超えてチームは
ひとつになれる。

東地区グループ
第二ソリューショングループ

田邊 一樹Kazuki Tanabe
2009年入社
早稲田大学社会科学部社会科学科卒

手に職を付けたいという思いからIT企業を志望。研修が充実しており文系出身者も多い東和システムに興味を持つ。人事担当をはじめ先輩社員たちの人間性に触れ「間違いない」と思い入社を決意。Webアプリケーションの開発や自治体、官公庁、大学、某電機メーカーや某不動産会社のシステムの改修や開発に携わる。現在は某IT企業の決済サービスの改修に携わっている。2022年4月より副長。

Q. プロジェクトの概要を
教えてください。

某私立大学の職員向けの「指標管理システム」を開発するプロジェクトです。2016年4月から2017年9月まで約1年半にわたって従事しました。
「指標管理システム」とは、大学のオープンキャンパスの参加者数や入学の志望者数、受験者数などの経営指標を管理するためのもの。少子化が進み多くの大学で定員割れが起こっている今、いかに受験者や入学者を増やすかが大学にとって最重要課題になっているため「指標管理システム」はその生命線ともいえるものです。

Q. プロジェクトではどんな役割を
担ったのですか。

私はその「指標管理システム」の開発においてプロジェクトリーダーを務め、6名のメンバーとともに設計からリリースまでを一貫して担当しました。別の大学の別のシステム開発を担当した経験から私に声がかかったものでしたが、今回のプロジェクトのようなシステムは社内でも誰も手がけたことがなく、ひとつひとつ手探りで確認しながら進めていきました。

Q. どんな苦労がありましたか。

第一に業務要件が難解でした。自分自身が使用するような身近なシステムではなかったため、また、利用者が現場の職員の方々から経営層まで幅広かったため、設計段階でお客さまのご要望を引き出すことにとても苦労しました。また、お客さまおよび発注元の担当者も多忙で打ち合わせの回数も制限されていたため、毎回の打ち合わせのなかでいかに合意形成を図るかが重要でした。
心がけたのは、やみくもにこちらから提案するのではなく、お客さまにどのように使うのか耳を傾けること。誰がこの画面を見るのか。どんなときに見るのか。そんな質問を重ねながら徐々に使用イメージを浮き彫りにし、要件を定義していきました。

Q. どのようなチームワークを
発揮しましたか。

どのプロジェクトにも言えることですが、けっして一人では完遂できなかったプロジェクトでした。特に開発工程においては自分自身のスキル不足もあり、お客さまのご要望を実現できるのかどうかをすぐに判断できないことがあったんです。時間が限られていたため、技術力が高く、今回のシステムに必要な開発言語の経験がある先輩社員にチームに加わっていただきました。
私が打ち合わせなどでお客様のご要望を引き出し、先輩社員が技術的に実現可能かを判断。時にはサンプルプログラムを作成するなどしてお客さまに提示するといったシーンもありました。また、お客さまの経営層のなかにはご高齢の方もいらっしゃいます。システムの操作性や色味ひとつに至るまで、メンバー全員で意見を出し合いながら決めていきました。
そんなふうに、要件さえ聞き出すことができれば実装することはできる。お客さまとの打ち合わせを重ねるごとに仮説検証を細かく繰り返し、少しずつ完成度を高めていくことで無事に納入することができました。
プロジェクトを進めていくなかで私自身も先輩社員から多くのことを教わり、それを今度は私が後輩社員に伝えていくことで、プロジェクトを通じてチームとしての技術力向上にもつなげることができたと思います。

Q. 今回のプロジェクトで
学んだことはなんですか。

一人ひとり役割は違えど「何のため」を意思統一できたチームは強い、ということ。一般的に若いメンバーほど目の前のことに集中しがちで、ベテランのほうが先を見越して手を打っています。しかし、今回のプロジェクトでは、限られた時間のなかで会社としても初のシステムを作り上げていくという同じゴールを共有できたことで、チームとしてひとつになれたと感じています。

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