Q. 社長について教えてください!
新潟県の山深い田舎で生まれました。山など自然を見ていると心が落ち着くため、今でも自然に触れ合うのが大好きです。子どもの頃は、一言でいえば素朴で飾り気のない家庭で育ちました(笑)。おとなしい性格だったと思います。暗いのが大嫌いで身近な友達には常に冗談ばっかり言っているような子でしたね。人の笑顔を見るのが好きでした。ただ、初対面から人となじむまでには時間がかかりました。
今の仕事に通じることでいえば、昔からモノの仕組みには興味がありました。例えば、時計や50ccエンジンなど、どうやって動いているのかが気になって分解したこともありました。そんな探究心は昔から持っていたように思います。喋るのが苦手だったこともあり、おのずと技術屋の道へ進みました。東和システムに入社したのは、当時は大企業や官庁、研究所にしかなかったような高価なメインフレームを所有していたことに驚き、計算機室のメインフレームの精悍な外見に圧倒され、システムの開発に強く惹かれたのを覚えています。
Q. 若手の頃はどんな社会人でしたか?
明るく元気だけが取り柄だったような気がします。仕事はそこそこでプロジェクトのムードメーカー的存在だったようなきがします。ワイワイガヤガヤすることが好きで、会社の仲間やお客さんとよく飲みに行ったり、会社保養所の西伊豆や蓼科を利用して遊びに行きました。
あまり苦労を苦労と思わないタイプで、過ぎれば過去のこと。そこに執着はしない性格かもしれません。だから、苦労は「思い出」になっていることが多いと感じます。しかし、時には悔し涙を流したこともありますし、屈辱にひたすら耐えたこともあります。すべて過去の話ですが、今の自分を作り、礎になっているのも事実。「日々が道場」で自分の技を磨くための訓練と思ってやってきました。
一方で、その何倍もの嬉しかったこともあます。そのなかで一番は、苦労したプロジェクトが終わったときに、お客様や仲間と一緒に笑いあえたこと。目標を達成したり、成果が出たり。と思い返すとささいな日常の瞬間の喜びを大切にしてきたと思います。
Q. これからの会社について
教えてください!
東和システムは、製造や流通、通信をはじめ、金融、官公庁・自治体、建設など幅広い分野のシステム開発やインフラサービスを担っている会社です。これからは現在のビジネス領域をさらに深めるだけでなく、拡大を進め、更にモノづくりへのこだわりと技術力で勝負する強い会社を目指して行きたいと考えています。
そのために、力を入れているのが「人づくり」です。モノづくりへのこだわりと技術力といっても、それを有しているのは「人」です。会社として一人ひとりの成長と向き合いながら、社員全員が「自立・自走できるSE」すなわちプレイングマネージャーになるよう、個を強くしていきたい。そうすれば、どこへ行っても通用し、長く活躍できるエンジニアになれるはず。また、増える技術、減る技術の動向を把握しながら、活躍できる環境を整えることも私をはじめ幹部の役割であると考えています。
Q. 学生へのメッセージ
今の時代には逆行することを言うかもしれませんが「がむしゃらに向き合う」ことをしてみてください。人はみんな、ダイヤモンドの原石です。絶対に磨けば光る。光らない人はいない。私はそう信じています。原石からダイヤモンドになり光り輝くためには、やはり磨く努力が欠かせません。そして、その努力は若いうちのほうがいい。また、早いほうがいい。だからこそ、あえて「がむしゃらに向き合う」と言うのです。
IT業界は常に新たなトレンドや新たな技術が次々と登場します。近年ではデジタル化が進められ市場規模も拡大し、今後も衰えることなく伸びていくことは間違いありません。こういった変化に素早く対応していくためには、やはり「個」の力が求められます。そして、その流れは今後さらに加速していくでしょう。そのとき、がむしゃらになって磨いた力があなたを助けてくれるはずです。